創業融資の上限は?適正な借入金額を知る!

創業融資の上限は?適正な借入金額を知る!

創業時に潤沢な資金があれば、安心して経営ができます。
人材や設備に投資することもでき、大きく成長することが可能です。
決算書の実績を待たずに、過去の経験と経営計画で調達できる創業融資は、創業時にはかかせない資金調達の一つです。
創業融資は身の丈に合った金額までしか借りることができませんので、借入の返済ができずに倒産。ということにはなりにくいですが、いくらまでなら借りて良いのかは知っておく必要があります。

目次

  1. 一年内返済長期借入金とは
  2. 一年間で増えたキャッシュでしか返済することができない一年以内返済長期借入金
  3. 一年内返済長期借入金 =(<) 当期利益+減価償却費

1.一年内返済長期借入金とは

1000万円の融資を返済期間5年で受けた場合
貸借対照表には、
一年以内返済長期借入金200万円
長期借入金800万円
という2つの科目が表示されます。

一年以内返済長期借入金は、科目の名前の通り、1年間で返済しなければいけない借入金の元金をさします。(1000万円÷5年=200万円)

2.一年間で増えたキャッシュでしか返済することができない一年以内返済長期借入金

この一年以内返済長期借入金がとても重要な指標になります。
一年内返済長期借入金は、一年間で増えたキャッシュでしか返済することができないのです。
算式にすると「当期利益+減価償却費」の金額でしか返済できないということです。

創業したての経営者から、利益が出て、税金も払っているのに、お金がどんどん減っていく。なぜだか全く分からない。という言葉を聞くことがあります。
これは、一年内に返済する長期借入金の金額が、当期利益+減価償却費の金額より多額になっていることが原因なのです。

このような場合は、
①借入金の借換え交渉を行い、返済期間を長く設定し、一年内返済長期借入金を少しでも減らす
②キャッシュが減らない最低の当期利益を知り、当期利益を上げる経営努力をする。
この2つしか解決方法はありません。
そもそも、経営計画で立てた利益以上の一年以内返済借入金になるような借入はしないことです。

3.一年内返済長期借入金 =(<) 当期利益+減価償却費

一年内返済長期借入金 =(<) 当期利益+減価償却費
この算式を理解し、キャッシュの減らない(キャッシュが増える)経営を行う必要があります。

創業時に行う創業融資は大変有効です。
しかし、返済額とキャッシュが減らない利益の関係は、しっかり抑えて経営する必要があります。
適正な借入で安心して経営して下さい。